2018.10.03

台風などによる、住まいのダメージ対策

お悩み49

「先日の台風被害はテレビで見た限りでも相当に酷くて、あんなものが自分の家にも見舞われたらと想像するだけで怖くなってしまいました。とはいえ今まで台風被害のことなんて全く考えもせずに暮らしてきたので、とりあえず何をどうしたらいいのかなど、よく分からず、ただただ不安です。」

私が解決します!

藤原千秋
大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。

■住まいを襲う台風による害

スマホの動画ってすごいですよね。すぐ撮れちゃうし、インターネット環境にもアップできるし、しかも結構映像が鮮明で、音にも臨場感がある。

ああいう誰もが持っているデバイスで撮られたものが、ネットからテレビへ、そして全国に放映されるという状況では、たとえ自分が被災していなくても身に迫った恐怖を感じさせられてしまうのもやむなしです。実際、今回そうやって私も「台風被害」を目にすることになりました。

あの「強風に煽られ飛び散る瓦」だの「割れて原形を留めていないマンションベランダの目隠しガラス」などというものは、私自身、今回の台風の映像で生まれて初めて見ました。

改めて思ったのは、住まい周りの「そんなこと、ありえない!」とか「まず、起こり得ない!」というような、楽観的に傾いた先入観は、一度一切合切すっかり取り払わないといけないな、ということです。

とはいえ、あんな台風に備えて、自分としては何をどこから手をつけるべきなの? ちょっと分からない……、と呆然とした気持ちになってしまうというのも、もっともです。

なので、まずは各々の「我が家」の立地や、建ち方、家族構成や、もっとも危ぶむべきこと(リスク)等々から優先的に手をつけるべきことを洗い出していくほかありません。

例えば、おうちが戸建で、比較的高台にあって、さらに近くに河川や暗渠などもないような場合には、台風による浸水という被害の可能性はあまり念頭に置かなくても構わないかもしれません。

でもそうではない場合には、やっぱり万一の際の速やかな避難への備えや、大型家電や家具といったものの退避方法について一度思案しておくべきでしょう。

「土嚢」がどういうものかの把握などもしておいて損はないでしょう。またベランダの排水口の詰まりなどは、多量の雨水による浸水の可能性を上げてしまうので、前もって解消しておきたいですよね。

また防犯面においても、その他の理由においても、通常雨戸などないのが当たり前なマンションですが、非常に強力な台風の前では考えも及ばないような飛来物が飛んできてしまうこと。それによってリビング等の大きな掃き出しガラス窓が割れる事態が起こりえてしまうこと、が、今回わかってしまいました。

安全と思い込んでいる住まいの中にも、脆弱な部分が、どこかあるのでは? リスクを見極め、その「ガラス窓」周りの安全性をより高めるくふうなどを、冷静に講じる必要があるのだということです。

■台風対策グッズあれこれ

さて、手近なところからですが、台風対策として戸建でもマンションでも「割れたら最後すごく危険」なガラス窓に貼る「飛散防止シート」はマストアイテムと言えるのではないでしょうか。

万が一ガラスが割れ、強風等にさらされ飛散してしまった際に、よりダメージが深刻かつ大きな「寝室」(布団に割れたガラスが紛れ込んでしまっては大変!)や、「子ども部屋」は最優先にしたいところ。戸建では、雨戸のない窓から順に貼りましょう。

予算やスケジュールに余裕があれば、マンションでは「室内用雨戸」の設置工事をする、という選択肢もあります。

その他、多用途に使えるブルーシート。河川などが家から近く、かつ小さい子どもがいる場合にはライフジャケット。停電時用の懐中電灯や携帯ラジオの類。スマホ用のバッテリー、地震対策にも通じる非常用食料や水なども、かならず備えておきたいものです。

■地震と違い、予測ができることを無駄にしないために

ここで「地震対策にも通じる」とは書きましたが、実は甚大な台風被害に関していえば、地震に比べ前もっての予測がかなりの精度で効くところが、地震とは大きく異なる部分といえます。やろうと思えばできる「準備」の時間が、台風にはあるのです。

「直撃」の一週間ほど前から報じられだす大型台風の発生、その進路についての予報、ニュースをしっかり把握すること。「その日その時」に向けてできるだけ自分や家族の予定や動きを調整すること。

家族皆の安全を整え、直撃中はむやみに出歩かないようにし、勇気を持って隠遁するなどの、一見守りに入った後ろ向きな「対策」というのは、非常に意義のある台風対策だといえることもまた、昨今の台風の際に皆が学んだことだと思います。

どうかいたずらに不安にならず、できるところからの「備え」を行っていってみてください。

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