2017.12.08

お正月飾りで心豊かに福を招く!|暮らしの歳時記~今さら聞けないマナーと常識~

師走に入り、ますますあわただしさを感じる今日この頃。25日までは完全にクリスマスムードですが、お正月の準備も欠かせない季節です。縁起物でもあるお正月飾りについてご紹介します。

「門松」は年神様を迎える目印

お正月飾りを代表する門松飾りは、元旦に家々を訪れるという年神様(としがみさま)を迎えるための目印として門口に飾ったものといわれています。「門松」に使う松は、昔は12月13日の「事始め」の日に、一家の主人みずからが山に入り、切り出してくるのがならわしでした。

現在は市販の門松飾り一式を用いることがほとんどで、松や竹、紅白の梅など、飾り方は地域によってさまざま。飾るのは12月26日~28日の間、遅くとも30日に立てることになっています。29日は「苦立て」に通じ、大晦日では「一夜飾り」で神様を迎える誠意が足りないという理由で避けるのが風習です。

「門松」を立てておく間は、その家に年神様がいると考えられています。7日まで飾るのが一般的で、「門松のある間」という意味でこの期間を「松の内」といいます。地域によっては10日や15日まで飾るところもあるようです。

「しめ縄」と「しめ飾り」

「しめ縄」で作ったお飾り全般が「しめ飾り」です。「しめ縄」は神を祭る清浄な場所を表すもので、神社や神棚には、お正月に限らず「しめ縄」が張られています。張ることでそれまでの不浄を払い、その場を神聖なものとします。「しめ縄」を変化させた「しめ飾り」も同じ力を持ちます。

「玉飾り」と「輪飾り」

「玉飾り」は、しめ縄を輪に結んだものに長いわらを足し、おめでたい縁起物を飾ったもの。玄関の正面や軒下、ドアなどに飾ります。「輪飾り」は「玉飾り」を簡略化したもので、門松の松にかけたり、火の神様の入り口になるかまど(台所)、水の神様の入り口の井戸(水道の蛇口やトイレ)などに飾ります。その他、車や商売道具などにも飾り、新しい一年の無事を祈願します。

「神棚飾り」

お正月を迎えるにあたり、神棚の中を掃除し、新しいしめ縄を貼り、四手(しで。しめ縄などにつけて垂らす、特殊な断ち方をして折った紙。紙垂とも書く)も新しいものに変えます。お供えものは、正式には米、酒、もち、海の幸、山の幸、塩、水の順にお供えします。現在では小さめの鏡餅にお神酒を添えるのが一般的です。

「鏡餅」

鏡のように丸くて平たい形から、また良い手本と照らして考える「鑑みる」という言葉から、「鏡餅」という名がついたといわれています。丸い形は家庭の円満を象徴し、重ねることで1年をめでたく重ねる、という意味も。餅をのせる裏白(うらじろ科のシダ植物。葉の裏側が白くお正月飾りに使う)は長寿と夫婦円満を、お餅にのせる橙(だいだい)は「代々栄える」ことを表します。

「床の間飾り」

床の間に香炉や生け花を飾り、鏡餅とともに年神様にお供えします。現代では床の間のない住宅やマンションがほとんどですが、サイドボードや棚などを床の間に見立てて飾るのも素敵です。

「羽子板」

初めてお正月を迎える赤ちゃんに、女の子なら羽子板、男の子には破魔弓を贈る習わしがあります。華やかな羽子板は人気で、歳末の風物詩でもある浅草・浅草寺境内の羽子板市(歳の市)は江戸時代から続く有名な催しです。

 

 

 

「伝統の作法と最新マナー 冠婚葬祭常識辞典」、「日本行事を楽しむ12ヶ月 くらしの歳時記」(ともに主婦の友社刊)より


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