2018.03.12

引っ越しとご近所づきあい|暮らしの歳時記~今さら聞けないマナーと常識~

3月は引っ越しの季節。無事引っ越し作業が終わって荷ほどきや片づけをして一安心したところで、忘れてはならないのはご近所へのご挨拶です。特に小さな子どもがいる家庭は、いつ近所の人のお世話になるかわかりません。引っ越してきたときのご挨拶、同じマンションの住人とのコミュニケーションなど、スマートなおつきあいの基本をおさらいしましょう。

引っ越して来た場合に挨拶が必要な範囲は?

マンションの場合は上下左右のお宅と管理人さんへ挨拶をしましょう。一軒家の場合は、いわゆる向こう3軒両隣(道路を挟んで向かい側のお宅3軒と左右のお隣)と自治会や町内の会長です。社宅の場合は全員に挨拶することが望ましいでしょう。その際、ゴミの出し方や町内会の様子などについて聞いておけば、今後のおつきあいもスムーズにスタートします。

引っ越しのご挨拶の品は?

ちょっとしたお菓子やタオルなど、あっても困らないものを持参し、できれば引っ越した日の夕方までにはご近所にご挨拶します。「のし」と書かれた封筒などに「ご挨拶」と書き、その下に自分の苗字を書いてお渡しします。プライバシーの問題に配慮して下の名前は書かないほうが無難です。共働きなどでご不在のお宅には、メッセージカードにご挨拶を書いてポストに入れておき、品物は休日などにお渡ししましょう。

隣に引っ越してきた人から高級なお菓子が。お返しは必要?

どんなに高級なものをいただいたとしても、引っ越しのご挨拶にお返しは必要ありません。ただ、受け取ったのが子どもだった場合などは、やはり大人がひと言お礼を言うべきです。比較的余裕がある時間帯(午後2時~3時頃)お隣におうかがいし、「お心づかいをいただきましてありがとうございました」とお礼を伝えましょう。もしも受け取ったのが夫などの大人の場合は、わざわざ訪ねる必要はありません。すれ違った際にご挨拶をすれば十分でしょう。

大家さん、管理人さんへのお歳暮やお中元は必要?

入居の際にご挨拶をしていれば、お歳暮、お中元は特に必要ありません。それよりも、旅行や帰省でしばらく留守にするときには、「〇日間、家を空けますのでよろしくお願いします」と不在の挨拶はしっかりとしておくと留守の間も安心です。旅行のお土産を渡し、感謝の気持ちをあらわすとさらによいでしょう。

マンションの下の階の人に不快な思いをさせないために

普段から階下の住人にご挨拶しておくことが大事です。フローリングであればラグマットやじゅうたんを敷くなど、まずは家庭でできる対策をしましょう。そのうえで、下の階の人に会ったときに、「いつも騒がしくて申し訳ありません」とご挨拶することも必要です。「何か気になることがあったら声を掛けてください」と添えておきましょう。

階下の人がご近所付き合いするタイプであれば、子どもと顔なじみにさせるのがおすすめです。例えば旅行や帰省のお土産を子どもに届けさせてみてはいかがでしょう。「いつもうるさくてごめんなさい」と、子どもが挨拶をすれば、もしかしたら相手の方も親近感を持って「あの子がドタバタしているのならしかたないか」と思ってくれるかもしれません。人間の心理として、知っている相手より知らない相手の方に不快感を抱くものです。子どもにとってもご近所づきあいのいい勉強になるはずです。

ピアノを習っているのですが音で迷惑をかけないか心配

集合住宅の場合は、思わぬところで音が響く可能性がありますから、音が漏れることを前提に次のような気配りが必要です。

まずはひく時間帯です。他人の睡眠を妨害しないよう、朝が10時以前、夜は8時以降に弾くのはやめましょう。また、弾くタッチによって音の響き具合が違うので、午前中と夕方以降はなるべく弱めのタッチを意識して練習するとよいでしょう。もちろん練習中は必ず窓を閉め、ピアノのある部屋にはラグマットやじゅうたんを厚めに敷くことも忘れてはなりません。

マンションの管理人さんには「もしもピアノの音で苦情が来たらご連絡ください」と伝えておきましょう。「そんなに気にならないよ」など、管理人さん自身が気づいたことを教えてくれるかもしれません。両隣や上下階の人には、すれ違ったときに「子どもがピアノのお稽古を始めましたので、うるさかったら教えてください」とご挨拶する程度でいいと思います。

 

 

 

「子連れのマナー&おつきあい大正解BOOK」(主婦の友社刊)より

 


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