2018.06.15

結婚式に招かれたら|暮らしの歳時記~今さら聞けないマナーと常識~

6月の花嫁は「ジューン・ブライド」と呼ばれ、6月に結婚した花嫁は幸せになると言われる欧米の習慣は、日本でもすっかり定着しました。親戚や友人の結婚式に招待されたときに気をつけたいマナーについて、ここでおさらいしましょう。

 

招待状の返事の出し方

招待状を受けとったら、当日の予定を確かめたうえで、できるだけ出席するようにします。招待状には「〇月〇日までにご返信をお願いします」と期限が指定されているはずですが、出欠が決まったら期日にかかわらずなるべく早めに返事を出します。

はがきの書き方は?

はがき表面の宛名は、「行」を斜め2本線で消し、敬称の「様」に書き換えます。出席の場合は、「出席」の文字をマルで囲み、「欠席」と「ご」など自分につけられた敬称を消します。お祝いのメッセージや招待へのお礼の言葉を一言、自筆で添えましょう。欠席の場合は、「欠席」をマルで囲み、敬称などは消すのは出席のときと同じ。欠席の簡単な理由とお詫びの言葉を添えます。

メッセージの例は?

出席するときは、「〇子さんの花嫁姿を拝見するのを楽しみにしております」、「自分のことのように嬉しいです」など。欠席のときは「小さい子どもがおり、家をあけられず、失礼いたします」、「遠方より末永いお幸せをお祈りいたします」、「当日は海外出張のため出席できず、本当に残念です。お許しください」などと一言添えましょう。

招待客の装いは?

男性は一般的な披露宴では、略礼装と呼ばれる慶弔両用のブラックスーツに慶事用のフォーマルタイを閉めます。新郎の友人、後輩という若い立場の男性ならビジネス用のダークスーツでもよいでしょう。女性は膝丈程度のフォーマルドレスが基本。外国では昼間のパーティーではドンぐドレスを着用しませんが、日本では許容されています。和装の場合、一般的な披露宴では紋付の色無地、訪問着、付け下げが適しています。あらたまった結婚式では既婚者は色留袖、未婚者は振袖が第一礼装となります。黒留袖は親族以外は着用しません。

平服で、と言われたら

招待状に「平服でお越しください」とあったら、それは「気楽な披露宴にしたいので、服装も格式張らずにおいでください。正式なフォーマルでなくてもかまいません」という程度のもので、ジーンズやTシャツでOKという意味ではありません。具体的には、「少しあらたまった外出着」と考えればまちがいないでしょう。男性ならビジネス用のスーツ、女性は洋装なら膝丈のワンピースやスーツ、和装なら付け下げか一つ紋の色無地、小紋が適当です。

結婚祝いは挙式の1週間前までに届けるのが正式

現金をお祝いに贈る場合、披露宴当日、受付に持参するのが通例になっている地域は、その慣例に従えばよいでしょう。しかし、本来は挙式の1週間ぐらい前までに、新郎または新婦の自宅へ出向き、結婚祝いをお渡しするのが正式な方法です。お祝いの品を、結婚式当日持参するのはマナー違反。品物を贈るときは事前に持参、または配送で届けます。品物の手配が当日までに間に合わなかった場合は、目録ヲを受け付けに託すという方法もあります。

お祝い金の額はケースバイケース

①お祝い金は、披露宴に招待されているか(招待されていなければ少なめでよい)、②新郎新婦との関係(関係が密であるほど高額。親族も親等が近いほど高額)、③披露宴の規模(格式のある披露宴では、招待客への料理や引き出物も高額になるので、その分お祝いも多額にする)など、いろいろな条件を勘案します。

結婚祝い金の目安

披露宴に出席する場合、友人・知人、勤務先の同僚・部下、取引先関係は3万円、兄弟姉妹、姪・甥は5万円~10万円、いとこ・その他の親戚は3万円~5万円。夫婦で出席するばあいは1.5倍の金額をだいたいの目安に、5万円、7万円など額面をなるべく奇数で整えます。披露宴に出席しない場合、友人・知人、勤務先の同僚・部下、取引先関係は5千円~1万円、甥・姪は3万円~5万円、いとこは2万円~3万円、その他の親戚は1万円~2万円。披露宴に出席しない同僚などが一人ずつ数千円をのし袋に入れるのは気が引けるものです。同じ課のグループなど、何人かが集まってまとまった金額や贈り物にして贈るのがスマートでしょう。

品物を贈るときのマナー

以前は「切る」「割れる」品物は縁起が悪いと、包丁やガラスなどの割れ物を贈ったり、割り切れる偶数の品物を贈るのはタブーとされていました。しかし、最近では包丁やキッチンばさみを含めたセットや、ペアのワイングラスなども違和感なく贈られる風潮にありあす。品物は新郎新婦が喜んで使ってくれるものが一番。贈る側の趣味で見立てた調度品などは避け、「ご希望を伺ったほうが選びやすいので」と新郎新婦の意向を聞くとよいでしょう。親しい間柄ならはっきりと予算も告げ、それに応じた品物や商品名を具体的にあげてもらうほうが合理的です。

 

 

「伝統の作法と最新マナー 冠婚葬祭常識辞典」(主婦の友社刊)より


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