2018.11.07

洗濯機のこと。種類、選び方、基本的な使い方、お手入れ

お悩み53

「近々、子どもが生まれることになりました。そこで、独身時代から使ってきた洗濯機を買い換えるにあたり、どれを買おうか迷っています。これまでずぼらな生活をしてきたので、あまりお手入れが大変でも困ります。またこの先、洗濯物の量が大人の生活からは考えられないほど増えると周りの人から脅かされているので容量も心配です。共働きならドラム式がいいよと皆には言われます。でも予算的にちょっと高すぎてビックリしています……。」

私が解決します!

藤原千秋
大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。

■タテ型全自動洗濯機、ドラム式洗濯乾燥機の特長と
メリットとデメリット

うれしくも悩ましいシチュエーションですね。いろいろ迷われるのもよく分かります。今お使いの洗濯機も別に壊れているわけじゃないんですよね。でも赤ちゃんの衣類にこれを使うのは……といった逡巡が生じるのも、ものすごく共感します。

個人的に、3人の娘を共働きで育ててきた立場からいえば、懐具合さえ許すならとりあえず「ドラム式洗濯乾燥機」の早めの導入を心からおすすめしたいところではあります。理由は幾つかありますので後述します。

ただ、別に「ドラム式洗濯乾燥機」が子育て全てのシーンにおいてベストチョイスで機能的に完璧かといったら、そんなことはありません。なのでざっくり、まずは今お使いでもある「タテ型(全自動)洗濯機」と「ドラム式洗濯(乾燥)機」、大きく特長、メリット、デメリットをまとめさせていただきます。それぞれ比べてみてください。

<タテ型全自動洗濯機>

・洗濯から脱水までを全自動で行うことができます。
・タテ型洗濯槽の底にある「回転羽根」で渦巻き状の水流を起こして、その力で汚れを落とす仕組みです。
・水の力で汚れを落とすこともあり、節水性は低めです。
・ただし、汚れ落ちは良いです。
・サイズ等により価格に幅はありますが概ね10万円以内で購入できます。
・構造が単純なので、お手入れにあまり手間がかかりません。

<ドラム式洗濯乾燥機>

・洗濯から脱水、乾燥までをノンストップで行うことができます。
・ドラム内で回転する洗濯物が、「落ちる」ときの衝撃で汚れを叩き落とす仕組みです。
・水の量は少なく済みますので、節水性が高いです。
・汚れ落ち自体は悪いわけではありませんが、洗濯ものは傷みやすいきらいがあります。
・10万円以上の価格帯がメインで、海外製など極めて高価な商品もあります。
・乾燥機能を使う限り、規定通りの手入れをしていても埃が溜まりなかなか落とせなくなります。

実際これ以外にも<タテ型洗濯乾燥機>(タテ型全自動洗濯機に乾燥機能が加わったもの。乾きムラが生じやすい)、<二槽式洗濯機>(洗濯槽と脱水槽の二槽に分かれており、手動で移動させながら洗濯する)というものがあります。でもこれらは現状あまり一般的ではないので、特別なこだわりがある以外は<タテ型>か<ドラム式>かの二択になると思います。

■それぞれに適したシチュエーションがある

さて、ここまで読んだ限りでは、ちょっと「え? ドラム式って、わざわざ買う理由ないんじゃない?」というふうに思われるのでは? 実は私自身も、次に買い換えるのであれば「もう」タテ型でいいかな、という思いがあるのです。というのは、子どもたちが「もう」かなり大きくなってしまったからです。

でも、子どもたちが赤ちゃんから保育園くらいの時代には、つくづく「ドラム式でよかった!」と何度も何度も思わされました。というのは、赤ちゃんというのはミルクの吐き戻しやおむつから漏れたうんちなどで、まず大人の生活からは想像できないほど、服を汚しやすいのです。

赤ちゃんは小さいなりに汗もかきます。皮膚が弱いのでいつも清潔な産着を着せておいてあげなければなりません。次から次に洗濯物が出ます。さらにこだわりの「布おむつ」育児をするなら、もう産着どころの話ではないほど家中四六時中洗濯物だらけになります。

赤ちゃんから乳幼児、幼児になっても、今度は外遊びの泥や食事の食べこぼしやトイレトレーニングなどでの粗相が日々あり、かつ保育園などに預けていると毎日上下3組、5組という数の着替えが消費されるため洗濯物の点数が激増します。

それは季節天候待ったなしで、汚れ物は子どもの数が増えれば2倍、3倍になるのです。夏は水遊びやプール関係のもの、冬に吐き下しのある風邪が流行れば自宅の寝具までもが汚されることも多々。となれば、もうめいっぱい大物は別洗いし部屋干しにしたうえで、細かなものは(ちまちました小さな靴下など)確実に一気に乾燥機で乾燥まで済ませる、といった「使えるものは全て使う」やり方でも、常にギリギリで洗濯物をさばく事態になりがちなのです。

しかし子どもたちが小学生、中学生、高校生と育っていけばいったで、身体が成長しているので今度は大きな衣類が、またも多量に洗濯機に投じられることになり……。

衣類には泥砂もつきますが、お年頃になれば分泌物による汚れも増える時期ですから、ニオイ対策などもよくよく気にしなければいけなくなります。高校生の子どもがいる友人の家では、「毎日着ている体育着にカビが生えた」と言っていました。意味がよくわからないと思いますが、いろいろな理由では「さもありなん」だったりします。

そうなると各々洗剤の種類や、漂白剤や、柔軟剤などの選定にくふうすることも、洗濯機というハードの選びかたと同じくらい大事なこととなってきます。

いずれにせよ、ここから先の十数年間は、「洗濯機を回さない日は年間1日としてありえない!」毎日が続くことでしょう。まさか手洗いでこんなハードな家事が回るとは思えません。もう、洗濯機、存在だけで偉大。洗濯機さまさまです。

つまるところ、たかが洗濯機、されど洗濯機。家族の状況、ニーズに合致したものをできるだけ、その都度使えるよう、機種の選定や買い替えのタイミングなどをも考えていく必要があるというわけなのです。

■洗濯機のお手入れの仕方とその効用

そのうえ、洗濯機に限りませんが、「水」を使うあらゆる住宅設備関係は使用頻度と汚れの多寡がわかりやすく比例します。洗濯機も例に漏れずで、とにかく使えば使うほど内も外も汚れます。

洗濯機が「汚れる」ポイントは、大まかに以下のような場所になりますので、ぜひ意識しておいてください。

・洗剤投入口(洗剤や柔軟剤がこびりつき、裏側にはカビ)
・洗濯機の蓋(表も裏も。裏は主にカビ)
・洗濯機外周(ホコリや洗剤で汚れる)
・洗濯槽(洗剤カス、ホコリ、カビ)
・風呂水給水ホース(主に吸水口)
・排水ホース(主にホコリ)
・洗濯パン(主にホコリ)
・コンセントやアース(主にホコリ)
・糸くずフィルター(糸くず、ぬめり、ホコリ、カビ)
・排水フィルター
・乾燥フィルター(ドラム式洗濯乾燥機の場合、主にホコリ)

このなかで、もっともクリティカルな汚れである「洗濯槽」の汚れについては市販の「洗濯槽クリーナー」と銘打たれた洗浄剤(※洗濯槽バスター)を、洗濯機それぞれの「洗濯槽洗浄コース」などと組み合わせて使用することで大体のケアが可能です。洗剤を入れてスイッチを押すだけの作業ですので、この「洗濯槽洗浄」は2〜3か月に1回は行うようにしましょう。これだけでも洗濯槽内のカビや水垢を除去でき、格段に衛生環境が良くなりますので、洗濯後の洗濯物に雑菌が繁殖して生じる、あのいわゆる「洗濯物の部屋干し臭」もぐっと減らすことができます。

洗濯物への影響ということでは、洗剤投入口の汚れ(カビ)なども看過できません。また、詰まりなどの弊害の大きい故障の原因になりかねない糸くずフィルターの汚れなど、「外せる」パーツの汚れは、外して定期的に洗うようにしましょう。ゴミを取り除き、水洗いをするだけという簡便なプロセスで構いませんので、その代わりに頻度だけは多めに行いましょう。

洗濯機外周含め、比較的乾いたホコリ汚れ関係には掃除機を活用するのがもっとも手軽な方法になります。日常的な掃除機がけルーティンのなかに、洗面所などにある洗濯機周りも吸引する作業を組み込んでおきましょう。掃除機に付属した細めのアタッチメントを使うのがストレスなく掃除をするコツです。

洗濯機パンのホコリなどは水分や湿気と混じってしまうと固着しやすく、ちょっとやそっとでは落とせなくなるのであまり長い間放置しないようにしたいものです。また汚れた洗濯機周りは、なんとゴキブリの格好の住み処にもなりやすいので、どうか注意してください。

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