2018.03.21

洗濯物干しハンガー、どう選ぶ?|ズバッと解決!<季節のお悩み相談室>

お悩み22

「あまり何も考えずに洗濯物を干す生活を長年続けてきたのですが、先日、ちょっとだけお手伝いに行った出産後の義妹宅で部屋干しをしている場面に遭遇。彼女がいろいろ考え、くふうしながら洗濯物を干している姿にカルチャーショックを受けてしまいました。洗濯物干しについて、基礎から教えて下さい。」

私が解決します!

藤原千秋
大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。

■洗濯物(衣類)には適した干し方、干すための道具がある

人って案外、他人が洗濯物を干している場面に立ち会うことってありませんよね。でもよく考えてみれば、当然なのかも。他人には見られたくない下着なども干し物には普通にありますから、「洗濯物干し」って一種の「秘め事」なのかもしれません。

最初に身も蓋もないことを申し上げますと、洗濯物(洗剤などを使って水洗いした衣類)は、適切に乾きさえすればどんな干し方、乾かし方をしても別に「間違え」ではないです。もちろん、より干し上がりが美しく、シワにならず、色あせもせず、といったほうが感じはいいかもしれません。

ただ、どんなに美しく仕上がるように干したとしても、乾くまでに余計な時間がかかってしまったり、洗濯そのものに不備があって汚れの落とし残りが多かったりして、干しながら雑菌が繁殖して臭くなってしまった(よくある「部屋干し臭」、モラクセラ菌の発生)なら、そちらのほうが「間違え」です。なぜなら洗濯の主目的とは、「衣類についた汚れを落とし、衣類を清潔に保つこと」だからです。

とはいえ、適切な道具や干し方を採ればその「乾き」の効率も高まるはずですから、主目的をクリアしつつより美しい仕上がりが期待できます。

■市販の「洗濯物干し」商品の特徴、使い勝手、適した環境、メリットとデメリット

ここで、一般的に市販されている主な「洗濯物干し」道具の特徴、使い方、適した衣類や環境、メリットとデメリットをご説明しましょう。

①物干し竿
ステンレスなどでできている長い棒のこと。浴衣や着物など含め、袖を通して広く風に当てるのに適している。屋外干し利用が主。シーツ等大物も乾きやすいのがメリットだが、物干し竿のメリットを生かそうとするほど干せる洗濯物量は少なくなってしまうのがデメリット。昨今ではこの竿にピンチハンガーやハンガーをぶら下げて「物干し場」として活用されることのほうが多い。

②ピンチハンガー(物干しハンガー、ステンレスハンガー、など)
二つ折りできる四角い枠の周囲に向かい合う洗濯バサミが多数ぶら下がっている物干し道具。洗濯バサミ(ピンチ)のハンガー(吊り下げ具)の意味。ピンチの数だけ洗濯物が干せるので比較的省スペース。屋外でも屋内でも使え、小物からある程度大きな物まで工夫すれば干せる点がメリットだが、密度が濃い分、乾きにくくなりがちというデメリットがある。濡れた洗濯物の重さや、置きっ放しの屋外の紫外線により劣化しやすい。

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③パラソルハンガー
ひっくり返した骨だけのこうもり傘のような形状のハンガー。傘の柄のような棒の先に物干し竿などに引っ掛けるフックがあり、開いたこうもりの骨状の棒にフェイスタオル大の布(布おむつなども)をかけて干すのに適している。等間隔の隙間が開いているので比較的干し物が乾きやすいのがメリット。ただ、形状からして場所を取り、ぶら下げるためには一定のスペースを要する点がデメリット。

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④○連ハンガー
5連ハンガー、8連ハンガーなど、衣類用ハンガー(衣紋掛け)が一列に複数並んでいる上にフックが1〜3カ所設けられている形状のハンガー。ワイシャツやTシャツなどを形くずれしにくい状態で干すのに適している。ハンガーを個別に管理する必要がなく、いつも決まった数の干し場が確保される点はメリットだが、干し物同士の間隔が固定されていて天気や湿度に合わせてフレキシブルに移動できないのはデメリット。

■洗濯物(衣類)に合った物干しを使用する


さて、これらの洗濯物干し(ハンガー)をうまく利用して、ちょっと厄介な洗濯物を干して取り込むコツもご紹介しましょう。

まず、靴下やハンカチなどの小物類は概ね「ピンチハンガー」に干すのに向いています。ある程度数があっても隙間が空きやすいからです。ただ、取り込む際にいちいちピンチを両手で外すのが面倒な向きには、引っ張るだけでピンチが外れ取り込めるタイプの商品がオススメです。ただ引っ張りの際にテンションがかかるので、デリケートな下着やストッキングなどはやはり手を使って丁寧に取り外したほうが無難です。

Tシャツでも高級感のあるニットのようなもの、デリケートなメリヤス地、セーター含めたニットのトップス類は「おしゃれ着用洗剤」で洗い、ごく軽く脱水した後、ネットの上などに「平干し」するのが優等生的正答です。

ただスペースの余裕がないなど諸般の事情でそういう贅沢な干し方はしにくいという場合には、「物干し竿」に脇の下を当てて万歳をするように干すか、「ピンチハンガー」の向かい合うピンチを同様に脇の下を挟んで押さえ、肩や首周りが伸びないように干すのが無難です。裾をピンチで挟んで逆立ちをするように干す方法もありますが、濡れた重みで胴が伸びやすいので注意してください。

「ピンチハンガー」「○連ハンガー」など、洗濯物同士の密度が濃くなりやすい道具では、不用意な干し方をすると乾きにくい(特に部屋干し)傾向があり、いわゆる「部屋干し臭」が発生しやすいので、いかに手早く乾かすかくふうするようにしましょう。

いずれも、真ん中の洗濯物の丈は短いもの、両脇に行くほど丈の長いものに揃え(「アーチ干し」といいます)、真ん中部分に直接風が当たるようにエアサーキュレーターないしは扇風機の風をかけるようにすると効率良く短時間で乾き上がります。花粉時期、梅雨時などは除湿機も併用するといいでしょう。

DCMブランド 7連ハンガー/ハンガー7本付き ホワイト
取り込む時便利なワンタッチ機能付ハンガー。アームを全てたたんでコンパクトに収納できるので省スペースに。 幅440×奥行540×高さ370mm 861円(税込)
藤原さんもおすすめ!ピンチハンガーに干して干せないことはないものの、厚手のシャツの類は乾きにくいし、干し方を間違えると肩のラインが崩れてしまう。そういった洗濯物干しに便の良い7連ハンガー。取り込みの際もワンタッチで手早く済むし、意外とスペースを取らない。間隔も程よく確保されているので乾きもいい。
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DCMブランド 外干ししても割れにくいアルミ角ハンガー 42ピンチ
紫外線に強く割れにくいポリカーボネート製で、外に干しても安心!好きな場所にピンチを移動できるので、洗濯ものが絡みにくい。洗濯ものを引っ張るだけで取り込めるので便利。約幅720×奥行345×高さ350mm。1,598円(税込)。他32ピンチ、52ピンチあり
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